恥ずかしいことが、一番面白い。
「大空に月の中より君来しや ひるも光りぬ 夜も光りぬ」
月光荘の創業者である橋本兵蔵を可愛がった歌人の与謝野晶子が、 そう詠んで名付けたのが、「月光荘」の店名の由来です。
現在のお店の入り口にある看板に書かれた「月光荘」の文字も、 与謝野さんによる直筆の書体です。 その「月」の書体は、月のはなれの字にも使われています。
月光荘のトレードマークである、 「友を呼ぶホルン」 は、与謝野夫妻を中心とした当時の文化人グループ(小山内薫、芥川龍之介、島崎藤村、有島武郎、初代猿之助など30数名)の方々が一緒になって考案してくださったもので、 音を奏でて多くの仲間が集まって欲しいという願いが込められています。
そのホルンの音の元に集った友と、 杯を掲げよう。
重なった2つのホルンは、仲間と交わす杯に変わり、 友との再会と、これからの成功を祈って乾杯。
100年の時を経て、 月のはなれが、新たな文化が育つ場所になるよう願いを込めて、 重なったダブルホルンのマークになりました。
酔いがいい具合に回り始めた頃、 いつの間にか始まる生演奏。 壁には現代を生きる作家の絵がかけられている。
お酒と共に咲く文化。 おーいと呼んでる乾杯の輪。