恥ずかしいことが、
一番面白い。

新月

Date : 20th 1月 2015
「 新月 」
闇の夜に 猫のうぶごえ 聴くものは
金環ほそき ついたちの月
北原白秋
2015年初めての新月です。
満月の時はよく空を見上げますが、
新月をちゃんと見たことってありますか?
いまもよく使う言葉、ついたちとは、
最初から「1日」の事を指していた訳ではなく、
「月立ち(つきたち)」の音が変化したものと考えられています。
「月立ち」の「立ち」は、「出現する」「現れる」という意味で、
陰暦では月の満ち欠けによって月日を数えていました。
そして新月の事を「朔(さく)」と呼んでいたことから、
明治時代初期まで、月の始まりである朔日は「ついたち」と訓読みし、
新月の日=月の初めの日としていました。
その名残で、現代でも「1日」のことを「ついたち」と読むのです。
今宵は、お天気がいいようです。
うっすら丸い形だけが空に浮かぶ新月を見上げて、
北原白秋の時代へ想いを馳せてみるのもいいですね。