「光と夜の立体」

概要

銀座は昼間も夜も大勢の人が集まる場所ではあるけれど、夜の銀座は特別な空気をまとっているように見えます。そんな場所で、店名に「月」という言葉が入っているお店の壁面を２週間お借りすることになり、夜についてあれこれと考えてしまいました。ポジティブからネガティブまで夜のイメージは幅広く出てくるのですが、結局のところ、夜は地球という球体の影の部分である、という単純であたりまえなことが気になりました。あらゆる形の立体を妄想して、それぞれの影の部分を小さい夜と捉え、そこに月の光を浮かべてみました。紙の上の動かない立体物たちの夜の部分に月が光ると、起動中、あるいは充電中にランプを光らせている電気機器のように見え、次の働きのためのエネルギーを蓄えているように思えてきました。　　　　　笹倉ケイスケ

※今回の展示にあわせて、会期中、はなれ名物のチキンガンボをイカ墨を使って「夜ガンボ」としてお出しいたします。こちらもあわせてお楽しみください！