恥ずかしいことが、
一番面白い。

樽のテーブル

Date : 19th 11月 2014

ワインやウィスキーの製造工程にかかせない樽。

もともとは液体の単なる貯蔵を目的としていましたが、

昨今ではお酒に特徴的な性格を与える、重要なステップとして捉えられています。

 

樽に長期間お酒を貯蔵することで、お酒を酸化させたり発酵させたり、

中を焼くことで内側を炭化させて香りを付けたり

樽の内側から出る成分によってよりよく熟成させたり。

 

その使用方法は生産者の数だけあると言われ、

お酒に対する志向や哲学そのものを反映していると言えます。

 

また一時代の役割を終えた樽は、職人の手によって新たな命が吹きこまれ、

高級家具に姿を変えて長く人に愛されていくこととなります。


月のはなれが完成した昨年末。

お世話になった職人さんからお祝いとして樽を二つプレゼントして頂きました。

これまではテラスにひっそりと置かれていたのですが、

心機一転。


天板を取り付けて、手作りの立ち飲み用テーブルを作りました!!
そしてはなれのテラスに面した席に配置。

庭木のグリーンが目に入り、店内の空気感も楽しめる人気の席は、

これで一気にリニューアル。


目線が上がることで、

昼は今までよりもテラスの眺めや風を楽しむことができ、
夜は一杯やりながら、生演奏をバックに体を揺らし、

横の人と会話を楽しんだり。

 

背の高いスツールもご用意あるので、

もちろんお座り頂くこともできます。

お酒を貯蔵したり、運んだり、
美味しく熟成させてきた傷だらけの2つの樽。

 

傷があるってことは、誰かに愛されたという証です。

今、長い歴史を経て、沢山の人の手を渡って、

月のはなれでまた新しい物語が始まりました。

今日もこの席で、どんなストーリーが生まれるのでしょうか。